各水廻り設備の寿命・交換時期
水廻り設備にはそれぞれ寿命があります。
なかには寿命を迎えていることに気付かないで深刻な不具合に発展する事例もあります。
各水廻り設備の寿命と交換時期を把握して、寿命が近づいたら早めの点検を実施して交換を検討しましょう。
設備別の寿命・交換時期をまとめました。
水道管
水道管の寿命は30年前後です。
ただし、30年を大きく超えても不具合なく使えるケースもあります。
水道管が劣化すると浸水を伴う水漏れに発展する恐れもありますが、劣化症状がないのであれば無理に交換する必要ありません。
水道管の劣化症状についてはコチラのページで詳しく解説しています。(参考記事:劣化による水漏れ)
給湯器
給湯器の寿命は7~10年ほどです。
給湯器が雨風を受ける場所にあるか、海の近くで塩害があるかによって寿命が変わってきます。
給湯器の場合は、お湯が出ない不具合が発生してから交換する方法が一般的です。
大半の不具合は部品交換で対処できますが、寿命が長い設備ではないので10年以上使った給湯器が故障したら、修理ではなく交換を選ぶ方が多いです。
キッチン
持ち家の場合はコンロや収納棚がセットになったシステムキッチンが主流です。
水廻りではパッキンの寿命による水漏れがよく起こりますが、キッチン交換が必要になるだけの不具合が起こることは少ないです。
キッチンの場合は、コンロや換気扇の不具合や、日常使用によって飛び散った水によって棚や床が腐食することを理由に交換リフォームする方が多いです。
大切に使えば30年以上と使い続けることも可能ですが、汚れやすい場所なので20年から30年ほどでリフォームする方が多いです。
トイレ
トイレは水詰まりやタンクの不具合が起こりやすいですが、トイレ本体の交換が必要な不具合は滅多に起こりません。
トイレは日進月歩で日々進化していて古いタイプに比べて節水性能が大幅に向上しました。
また、便器は使える状態でも壁(タイル)や床の汚れが目立ってくるため、20年から30年程度で交換リフォームをする方が多いです。
最新モデルのトイレを大切に使えば、30年以上快適に使える可能性もあります。
洗面台
水漏れ・水詰まりなど軽微な不具合が起こりやすい設備ですが、最低限のメンテナンスで長く使い続けることができます。
水廻りの中でも、30年以上前の設備を使い続けている方が多い設備です。
洗面台を交換する人は、水道を使えない不具合ではなく、収納や鏡を含めた洗面所全体の老朽化や見た目の悪化でリフォームする方が多いです。
おわりに
各水廻りはパッキンを定期的に交換する必要があり、ボルトが緩むなど軽微な不具合が起こりやすいものの、交換しか選択肢がない故障が起こることは少ないです。
水廻りの大規模リフォームする人は、壁や床・収納を含めて綺麗にしたい思惑を持っています。
水道の使用頻度と使用期間だけで寿命が決まるのではなく、飛び散った水を拭くなどの手入れ次第で寿命を延ばすことができます。
また、水廻りの設備は耐久性や節水性、利便性が日々進化しています。
快適に暮らすことを考えれば、新築当初の設備を大切に使い続けるよりも、20~30年で交換を検討する方法がおすすめです。
全般的に寿命や交換サイクルが短いものは少ないですが、水廻りは一定期間を目安にメンテナンスや大規模リフォームが必要なものだと考えておくべきです。